早いもので当院は2024年4月5日に開院12年を迎えました。
何となく辿り着いたように感じていたこれまでの展開は、今思うと、その時その時の悩みやそれに対する決断や行動の集大成であったように思います。
開院当初から、地域医療にとって必要なこと、自分にできることを考えて参りましたが、地域に対して提供する医療とは別に、それを提供する医療従事者の立場も考えるようになりました。そして同時期に、世の中では「働き方改革」が取り上げられ、働くということ働いて貰うということを考える機会にも恵まれました。
医療の現場で働く人は、朝から夜遅くまで働き、休みも取りにくいというイメージを多くの方がお持ちかと思います。そして実際、まだまだそれが現状であることが多いのです。そのような勤務環境では、人の為にいい事をしようという気持ちを持つことは難しいのではないかという考えに至りました。
さらに、女性スタッフが多い歯科の業界では、女性が結婚・妊娠・出産・育児などのあらゆるライフステージを迎えながらも、安心して末永く勤務できる環境を整えることが、より良い医療の提供に繋がるという確信を持つようになりました。
この「働き方改革」を実行するには、沢山の人が少しずつ協力しあう体制が不可欠です。従来の『少ない人数で、効率よく』ではなし得ない状態だと感じました。 そこから少しずつ変化を起こして参りました。スタッフが増え、診療時間の変更に踏み切り、当院附属の保育ルームを開設することができました。そして、移転へと展開したのです。そう考えると、多くのスタッフに見合った広い場所を得た2年前の移転は、必然であったように思えます。
まだまだ成長を止めず、皆さまの『いつもの歯医者さん』として、しっかりと地域医療に貢献できる医院であるように、スタッフ一同一層の精進をして参ります。どうぞ今後とも宜しくお願い致します。